CachéV4.1以前では構成マネージャでユーザプロセス最大数を設定しましたが、Caché5.x以降その項目がなくなりました、なぜでしょうか?

Cachéでは Cachéのプロセスを管理するデータとしてプロセステーブルをメモリ上に保持しています。

Caché4.1以前では、プロセステーブルのサイズは固定であり、そのサイズは構成マネージャのユーザプロセス最大数で設定されていました。

Caché5 以降は、プロセステーブルのサイズは自動拡張するようになり、このため、構成マネージャでの設定がなくなりました。

Caché5以降は、Cachéのプロセス最大数(プロセステーブルのサイズ)は、初期値で 128 個になり 32 個単位で自動拡張していきます。

拡張されたサイズは記録され、次回Cachéが起動した際にプロセステーブルのサイズは拡張されたサイズで作成されます。

つまりプロセステーブルが256まで拡張された場合、次回のCaché起動時のテーブルサイズは256になります。

※Unix 系プラットフォームでの注意点

プロセステーブルが増えるとUnix 系プラットフォームでは、増えた数に対応して semaphore の数も消費します。
semaphore の数は 以下のOSのカーネルパラメータで定義されてます。
 

SEMMNI
SEMMNS 
SEMMSL 


これらのパラメータの調整について詳しくはドキュメントをご参照ください。


プロセステーブ拡張の際、パラメータ値が小さく semaphore の数が不足すると
cconsole.log に以下のメッセージが表示されます。
 

Expansion did not complete.
OS semaphores are not available for expanding the process table further.
No additional slots can be added.
expand failed


プロセステーブ拡張の際、パラメータ値が小さく semaphore の数が不足すると
cconsole.log に以下のメッセージが表示されます。
 

*** Warning - Cache can only allocate 60 instead of 127 semaphores ***
Cache Startup Error: Initializing semaphores

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