オブジェクト/リレーショナルデータベースは、従来のリレーショナルデータベースエンジンの上に複雑なデータ構造のサポートを追加したものです。
このデータベースシステムは、リレーショナル・テーブルの各列にオブジェクト"ラッパー"を提供することによって動作します。その複雑な構造へのアクセスは、SQLあるいはベンダ独自の拡張機能を使ったアクセスに限定され、オブジェクト指向開発フレームワークとの連携は、通常のRDBMSと同様にO/Rマッピングを使う必要があります。
従って、開発オーバヘッドおよび実行時のオーバヘッドは純粋なRDBMSを使用する場合と本質的な差異はなく、そのシステムだけでは完全なオブジェクト・モデルを処理できないため、オブジェクト指向開発に最適な環境とはいえません。
それに対し、IRIS Data PlatformはSQLサポートに加え、本格的なオブジェクトモデルが組み込まれており、オブジェクト指向開発フレームワークに最適なオブジェクト指向アクセスを提供しています。しかもその2つのアクセス手法を全く同じデータに対してシームレスに適用できる点で画期的なデータプラットフォーム製品です。