CSP/Zenでは、ユーザの認証方法として、以下の方法が用意されています。
認証方法の中で、「認証なし」を選択した場合は、CSP/Zenページのセッション単位でライセンスを消費します。
(1セッション=1ライセンス の消費を行います。)
同一デバイスの同一ユーザからのアクセスであっても、複数のブラウザを利用してアクセスした場合、それぞれにセッションが作成されるため、複数のライセンスを消費することになります。
同一デバイスの同一ユーザからのライセンス消費を正しく動作させるために、セッションログイン機能が用意されています。
この機能は、認証方法:「認証なし」の環境下でのみ利用するログイン機能で、以下コマンド実行例のように利用します。
set st=%session.Login("ユーザID","パスワード",1)
第1引数のユーザIDは、任意文字列が指定できます。(ユーザIDの事前登録などは、必要ありません。)
第2引数のパスワードは、任意指定のため、指定なしでも実行できます。
戻り値に 1 が返ればログインが成功し、セッション単位のライセンス消費から指定のユーザIDによるライセンス消費に切り替わります。(なお、Login()メソッド終了まで、一旦セッション単位でライセンスが消費されます。)
この方法を、CSP/Zenページの最初にアクセスするページなどに取り入れることで、正しくライセンス消費が行われるため、無駄にライセンスを消費することがなくなります。
※詳細については、クラスリファレンス内 %CSP.SessionクラスのLogin()メソッドをご参照ください。
クラスリファレンス(%CSP.Session)
認証方法の中で、「パスワード」を選択した場合は、Cachéに登録されたセキュリティユーザを利用した認証を行います。
この認証を利用するためには、事前にCachéユーザを登録する必要があります。(また、CSP/Zenページ、利用するデータベースに正しくアクセスできるように、ロールベースのアクセス許可をユーザに追加する必要があります。)
Cachéユーザの登録は、管理ポータルから行えます。
【Caché2011.1~】 [管理ポータル] > [システム管理] > [セキュリティ] > [ユーザ]
【Caché2010.2以前】 [システム管理ポータル] > [セキュリティ管理] > [ユーザ]
その他の認証方法については、Caché以外の認証メカニズムを利用する方法で、事前にユーザ情報をCachéに登録する必要はありません。
ライセンス消費については、同一デバイスの同一ユーザからのアクセスであれば、同一ライセンスを消費します。
【補足】認証方法の選択(システム全体の設定)
Cachéが、システム全体でどの認証方法を取り入れるかを指定する設定画面があります。
【Caché2011.1~】 [管理ポータル] > [システム管理] > [セキュリティ] > [システムセキュリティ] > [認証/CSPセッションオプション]
【Caché2010.2以前】 [システム管理ポータル] > [セキュリティ管理] > [システムセキュリティ設定] > [認証オプション]