Microsoft AccessよりODBC経由でInterSystems Data Platform(以下IRIS)のテーブルに接続する場合、xDBCエラーログに以下のログが記録されます。
<-30>:<テーブルまたはビューが見つかりません> Prepare テーブル 'SQLUSER.MSYSCONF' が見つかりません
こちらは Microsoft Access の仕様によるものです。
Microsoft Access は、初回接続時にMSYSCONFという専用のパラメータ表にアクセスを行います。
IRISには、この MSYSCONF テーブルが存在しないため、xDBCログにエラーが記録されます。
こちら(MSYSCONF テーブルへのアクセス)は、Microsoft Access の仕様であり、ODBC標準の仕様ではありません。
このエラーによるIRISへの影響はありませんので、エラーは無視していただいて構いません。
他のODBCクライアントを使用する場合は、MSYSCONF テーブルへのアクセスは発生しないため、このエラーは記録されません。
※セキュリティ上の理由から MSYSCONF テーブルの作成が必要な場合は、以下のMicrosoft社のドキュメントページで示すテーブル構造に従って作成してください。
How to store SQL database login IDs and passwords locally
【ご参考】
InterSystems製品ではスキーマを省略するとシステムデフォルトのSQLUserが使用されます。そのため、エラーログに 'テーブル「SQLUser.MSysConf」が見つかりません' と記録されます。
スキーマ名については下記ドキュメントページもご参照ください。
InterSystems SQLの基礎 - スキーマ【IRIS】
Caché SQLの基礎 - スキーマ