オペレーティング・システム・ベースの認証(OS認証)では、OSのユーザ ID を使用して、IRISを使用するユーザを識別します。
インストール時に選択する初期セキュリティ設定=最小の場合は、予め、OSログインユーザと同一名のユーザをInterSystems IRIS に作成する必要があります。ユーザ名のみ同一のユーザを作成してください。パスワードは異なっていても構いません。
初期セキュリティ設定=通常以上の場合は、インストールユーザ名(OSログインユーザ名)で、ユーザが作成されていますので、このユーザを使用することができます。別のログインユーザで実行したい場合は、同様にIRISユーザを同名で作成してください。
[インストール時の初期セキュリティ設定画面]
OS認証は、以下の3つのサービスに使用できます。
・コールイン (%Service_Callin)
・コンソール (%Service_Console) ※Windowsのローカル接続
・ターミナル (%Service_Terminal) ※Linux/Unixのローカル接続
※iris run(runw)/ccontrol run(runw) ではパスワード認証は使用できませんが、OS認証を使用してシステムにログインすることが可能となります。
OS認証を行うための設定手順は以下の通りです。
[認証/Web セッション・オプション] ページ ([システム管理] > [セキュリティ] > [システム・セキュリティ] > [認証/ウェブセッションオプション]) ページで、[OS認証を許可] を選択します。
※ご使用のバージョンにより、"OS認証"、"オペレーティングシステム認証"など、表記が違う場合があります。
[サービス] ページ ([システム管理] > [セキュリティ] > [サービス]) で、[名前] 列からサービスを選択します。選択したサービスの [サービス編集] ページが表示されます。
[サービス編集] ページで、[オペレーティングシステム] チェック・ボックスにチェックを付けてオペレーティング・システム・ベースの認証を選択します。(例では、%Service_Consoleの設定を編集しています。)
※初期セキュリティ設定=通常以上の場合は、デフォルトで[パスワード]がチェックされていますが、
OS認証のみを実行したい場合は、[パスワード]のチェックは外しておく必要があります。
[保存] をクリックすると、選択した設定内容が使用されます。
以上の設定で、指定したサービスで、OS認証が可能となります。
ドキュメントは以下のページとなります。併せてご確認ください。
オペレーティング・システム・ベースの認証構成について