リレーショナルアクセスが利用するデータ構造は、テーブル、行、列という要素のみですが、オブジェクト指向の考え方ではもっと複雑な構造のサポートが必要です。
またアクセス手法もリレーショナルアクセスがセット指向のアクセスであるのに対し、オブジェクトに対するアクセスはセット指向アクセスとナビゲーショナルアクセスの混合モデルです。
従来はこの2つは互いに相容れないもので、結びつけるためにまた別にマッピングの仕組みを用意するという方法が一般的でしたが、その方法はデータ構造変更時の管理コストが非常に高い方法でした。
インターシステムズはリレーショナルアクセス、オブジェクト指向アクセスの両方ともに適材適所の利用機会があると考えており、片方のアクセスだけでは不十分であると考えております。
そこでこの2つの考え方を両立させるために、さらにその下の層にこの2つのモデルを完全にサポートできる多次元データエンジン層を位置付け、単一のデータ辞書を使うことにより、SQL層からその多次元データ構造にアクセスするためのマッピング情報、およびオブジェクト層からその多次元データ構造にアクセスするためのマッピング情報を自動生成する仕組みを用意しました。
その仕組みを総称して統一データ構造と呼んでいます。
※※メモ※※
オブジェクト間の関連をたどることにより別のオブジェクトを抽出できることをナビゲーションアクセスといいます。